英語の読書でやりなおし

英語も結局知識次第

英語力と言っても試験の点数だったり実際に会話する能力だったりいろいろあると思いますが、いずれも最終的には「知ってるか知らないか」、「知っている知識がすぐに思い出せるか」というところに行き着きます。
受験英語といわゆる「生きた」英語という2者はよく比較されるところですが、知識量・瞬発力が問われるという点では変わりありません。


また、英会話や読書がスムーズに出来るようになるには長い時間がかかります。
したがって効率よく勉強していく必要が出てくるのですが、ともすれば効率をよくすることばかりが強調されて、結果的に詰め込みすぎになりがちです。

機械がやるならそれこそ無駄なく一直線に目的地まで到達できるかもしれませんが、所詮は人間がすることですから一度にいろんなことを詰め込むと失敗しやすくなります。
効率ばかりを追い求めて結果やらなくなるなら、効率をよくした意味がありません。
無駄を省くことはもちろん重要です。
しかし人間、いっぺんに出来ることには限りがありますので、挫折するリスクを負うくらいなら一つずつ処理していくほうが賢明です。

英文を読むのも知識次第

私が最初に読んだ洋書はGR(語彙制限本)でした。
大学受験から遠ざかること10年余り、かつてたくさん覚えた英単語も文法知識もすでにあやふやなものになっていて、それでもなんとか読めるんじゃないかと思って読んでみたところダメでした。


どんな感じかというと、一文ずつ読む分にはとりあえず読めるのですが、決してスムーズに読めるといえたものではありません。一回さらっと目で追っただけだと書いてある内容がうっすらとゆっくりと頭の中に入ってくるように感じられ、何度も繰り返し同じ英文を読み直してはじめてそのシーンのイメージが浮かぶような理解の仕方でした。
それでも、文法書とにらめっこして構文を探らなければならないような文章があまりなく、知らない単語もそれほど多くはなかったので、とりあえずは遅くても読めればいっか、と思っていました。おそらく読んだ本のレベルがちょうどよかったのでしょう。

こんなゴツゴツとした読み方の洋書デビューでしたが、その後たくさん本を読むことで次第に読む速度が上がっていきました。
なぜかというと、

1.知っている英語表現(単語や熟語やその他もろもろ)が増えていったこと
2.見てすぐに意味が分かる部分が増えていったこと

何回も出てくる未知の単語は調べましたし、学習者用の簡単な本だからといって甘く見ずに、逆にそんなに簡単なら高速で読めるはずと考えてとにかく速く読むように意識して読むようにしたりしました。
このとき平行して単語帳でボキャビルしようとか文法問題集をやり直そうとかそういったことはしませんでした。もちろんやったらやったで無駄にはならなかったと思います。しかし、とかく挫折しやすいやり直し初期の段階で、あれもこれもと手を広げても失敗することは目に見えていたので、とりあえずは読み進むことを優先し、疑問点はちょっとずつ調べていくようにしました。

私は英語の発信能力についてはさっぱりなのでなんともいえないのですが、少なくとも英文を読む事に関して言えば、

1.知ってるか知らないか
2.知ってることがすぐに出てくるか
3.これを詰め込みすぎると挫折しやすいので無理しない

という3つが重要だと考えています。

これをふまえて、洋書にまつわる話をつらつら書いていこうと思います。