Darkness Peering/Alice Blanchard

Darkness Peering

Darkness Peering

面白さ★★★★
易しさ★★★

連続殺人ものです。読み始めて50ページ目くらいで完全にノックアウトされてこの話の面白さにはまってしまいました。
そのあとの捜査は地味な聞き込み中心でこれぞミステリー、という感じのこれまた最高な展開なのですが、とても残念なことにけっこう脇道にそれることが多くてイライラしました。せっかくつかみは良かったのに。

なんだかんだ犯人候補がたくさんいてどいつもこいつも怪しい。なので最後まで犯人が分かりません。そして終わりのほうでしっかり面白くしてくれたのでトータルでは途中のダラダラ感は帳消しになった気がします。

でも読み終わった後で、果たしてこれって純粋な犯人探しの推理小説だったのかな?と疑問に思わなくもありません。
主人公の行動はいまいち共感できないし、もっと捜査に集中して欲しかったところです。オチもキャラに沿った行動というよりは様式美にとらわれすぎたんではないでしょうか。

この作者のほかの作品に手を出すのはもっと後になりそうです。