Defending Jacob/William Landay

Defending Jacob

Defending Jacob

面白さ★★★★
易しさ★★★★

裁判シーンと回想シーンが交互に語られるので話をひねるのは難しそうなのに、読み進めていくとストーリーが予想もしない方向へ転がってくのが面白いところ。
主人公サイドはどんどん追い詰められますが、回想シーンで明らかに自分に不利になるような、敵の主張がやっぱり正しいんじゃないかみたいな描写を時折混ぜてくるのがうまいなあと思います。これですっかり誰を信じたらいいかわからずに読むことになるので、そこからまさかこんな風に展開していくとは!という驚きがいくつもあって、どんどん読めました。
ただし明るい話ではなくすっきりしない感じで進みますし、最後は重たいというよりも強烈なブラックユーモアで終わります。