The Camel Club Series/David Baldacci

1.The Camel Club

The Camel Club

The Camel Club

面白さ★★★★
シリーズ1作目。なかなか重厚な感じで話が始まって、いくつかの別々の登場人物の話が同時並行的に進んでいき、そして交わる、という話です。
全体的にうすら悲壮感もあり、練られた感じもあって、読んでいて次が気になる展開です。4分の3までは。

いよいよクライマックスかと思いきや、そこから趣があれ? あれ??  という間もなく一気に安ーい感じになり、バタバタっと終わってしまいます。この最後のところが非常に残念!昔読んだ二見書房のサスペンススリラー風味です。
それでも途中までは確実に面白いので星4つとしました。


2.The Collectors

The Collectors (Camel Club Series)

The Collectors (Camel Club Series)

面白さ★★
前作の重厚さはなくなり、前作の最後の方のサスペンススリラー風味が今回の雰囲気になります。
決して私のようにシリーズを先にまとめ買いせず、まず1作目の雰囲気を体験してみて、次が気になったら2作目に手を出すのが正解です。
今回も2つの話が同時並行で進んでいきます。
面白さ的には途中まではいいんですけど、キャメルクラブメンバーの方の話の進み方がご都合主義というか、たまたま○○に行ってみたら□□しているところに遭遇し・・・というところが多く、主人公の超人ぶりにもさらに拍車がかかり、少なくとも表紙のイメージはかけらもありませんのでご注意ください。


3.Stone Cold

Stone Cold (The Camel Club)

Stone Cold (The Camel Club)

面白さ★★
テイストとしては2作目と同じ感じ。しかも2作目がちゃんと終わっていないので、2作目を読むならこの3作目もセットで読まないとすっきりしません。
3作目において、いちおう過去の話も整理され、新事実が明かされ、もやもやも決着し、という風にはなっています。
ただどうしても展開が慌ただしくて、短い章立てでどんどん先にページをめくらせる様に書いているのでしょうが、あれもこれも詰め込んで起伏を無理やり付けた感が強いです。
こういう小説はじっくり読むのではなく、5時間くらいのまとまった時間を何回か潰すためにざくざくっと読むためにあるものですね。