Strangers/Dean Koontz
Strangers: A Psychological Thriller
- 作者: Dean Koontz
- 出版社/メーカー: Berkley
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: マスマーケット
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易しさ★★★
カリフォルニア、ネヴァダ、ボストン、全米各地で自身に起きた奇妙な変化に戸惑う人々がいた。お互い全く見ず知らずなはずの彼らに隠された謎とは…。
出だしからぐいぐい話に引き込まれました。
キャラクターはほかのクーンツ作品に出てきそうなパターンではありますが、それでも読者がついつい感情移入してしまう性格になっているところはさすがです。
作品に出てくる怖がらせ方がこれまた上手いことはまっていて、“夜”に“広いところ”はなんとなく薄気味悪いぞ、というところを見事活字にしています。
これは同じ作者のPhantoms好きなら分かるはず。
それにしても第1章長すぎ。もう少し短くできたと思う、ここは。
そして第2章展開急すぎ。いきなり水滸伝。
前章であれだけこぶしを握りしめながらタメにタメて描写したはずの広大な大風呂敷が、あれよあれよという間にサクサク消化されてしまい最後はハンカチサイズに。
さらにいえば最終章。これはもうGR的展開です。とにかくまとめすぎ。
むりやりハッピーエンドにしなくてもいいんですよと言いたい。
ここまで後半失速するストーリーもないですが、その分謎をちょっとずつ見せていく書き方と夜の不気味さは良かったです。