Yeager: An Autobiography／Chuck Yeager

Yeager: An Autobiography

面白さ★★★★
易しさ★★★

その昔、音の速さより速く飛ぶことは出来ないとも言われていた時代に初めて音速の壁を突破したパイロット、チャック・イエーガーの自伝。

無駄なく面白いエピソードが続くので読みやすかったです。幼少期からいきなりパイロット訓練生時代に、そして四の五の言わずに一気にナチ占領下のフランス上空に場面が飛んでいきます。このへん、ありえないぐらい凄まじい鉄人ぶりを発揮していてもう驚くしかありません。
実際のところ、音速超え達成のエピソードまで捨てページなしというか、非常に中身が濃いです。

後半はちょっと素直に入りづらい話もあったりして少しだるーく感じましたが、あいかわらずのやんちゃぶりと暇さえあれば狩りの毎日がステキです。

全体的に奥さんよく耐えたな、というのが感想です。どうしてもライト・スタッフのイメージがあるので独立心のある高貴な女性だと思いこんでましたが、実際は軍人の妻として苛酷な環境の中で子供を育てていたりして、むしろ奥さんのほうが偉人なんじゃないかと思えてくるほどです。

そして本書を読み終わったあとで著者のHPを見に行ってすごい衝撃を受けたのでした。まさかそんなことになっているとは、、、