The Patrick Kenzie-Angela Gennaro series/Dennis Lehane

1.A Drink Before the War
2.Darkness, Take My Hand
3.Sacred
4.Gone, Baby, Gone
5.Prayers for Rain

読み進めていざ種明かしされてみると敵の計画はとてもありえなさそうなものだったりして、推理小説としては普通だと思います。
再三のピンチもいざとなったら武闘派と法律家のプロがそれぞれ助けてくれることのほうが多いし、このシリーズはやっぱりキャラクター勝ちのところが大きいです。これだけでも読む価値あり。主人公達は全然無敵じゃなくて、毎回面白いくらいしっかりダメージ食らってます。

また、このシリーズの英語は読みづらいです。なぜかというと、登場人物が多い、会話部分が難しい、テレビ番組や映画・歌など固有名詞がたくさん出てくる、という3つの原因に尽きます。
このなかで何とか出来るのは会話口調に慣れること。主語が省略されたりしてるだけ、みたいなコツがつかめれば実はほとんど難しくないです。
逆に登場人物がたくさん出てくるのはあきらめるしかないです。


A Drink Before the War
面白さ★★★
ストーリーはいたって普通。

Darkness, Take My Hand
面白さ★★★
登場人物の数が半端ない。ストーリーはありえないけど展開の仕方が好き。ハリー・ボッシュみたいで楽しめました。

Sacred
面白さ★★★★
主人公二人の掛け合い漫才が最高。そして後味の悪い終わり方。

Gone, Baby, Gone
面白さ★★★★
ある意味「復讐」がテーマだった前作までと違い、今度は子供がテーマに。評判どおり重くて考えさせられる話。
映画にもなっています。

Prayers for Rain
面白さ★★★
途中の駐車場のシーンから後はストーリーが破綻してるので内容はさておき、前作読んだからにはこれも読まざるを得ません。