Phantoms/Dean Koontz
- 作者: Dean Koontz
- 出版社/メーカー: Berkley
- 発売日: 2002/02/02
- メディア: マスマーケット
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易しさ★★★
これは怖い話です。ホラーにもいろいろありますが、この小説では数人が恐怖に襲われる状況から始まり、ある程度組織された集団までもが餌食になるという違う怖さまで味わえます。
とりあえず援軍が来ると人間誰しも安心するものです。それは今置かれている異常な世界とは違う安全で通常通り動いているノーマル世界と接触できる安心感です。バタリアンでもAKIRAでもバイオハザードでもなんでもそうですが、最後には平和な外界との接触でストーリーに秩序がもたらされる予感がします。
なのでそこで裏切られるともう超怖い!
そんな怖さが本書の醍醐味なのです。全体の4分の3までは。
風呂敷のたたみ具合とかサイドストーリーが大コケだとか、たしかに終盤のしょんぼり度は『Lightning』と甲乙つけがたいところですが、良いんです。そこまでしっかりびびったので。
途中に何度も出てくる挿入歌(?)が実際どんなもんか聞きたくてAudio CDも買ってしまいました。風邪引いたときに寝ながら聞くとこれまたいい感じです。肝心の怖い歌はすんごいイマイチでしたけどね。