The Bad Place/Dean Koontz

The Bad Place

The Bad Place

面白さ★★★
易しさ★★★


奇妙な現象に次々と苦しめられている謎の男が、主人公の探偵事務所を訪ねてくる。果たしてこの男は助かるのか?そして忍び寄る敵の正体とは!?


全体的にはキャラ勝ちです。
よくあるアメリカ人カップルの軽妙な掛け合い漫才のところをもっと前面に出してくれてもよかったと思います。
実質キャラクターで★3つなんで、合わない人はこの話全然ダメかも。なんせキャラは軽いのにストーリーがやたら重い展開を見せるんで。


そして順調に読んでいくと途中でん?そんな話?というところがいくつか出てきて、実際かなり納得いきません。いやほんと。これでハッピーエンドっていうつもりならひどいし、そうじゃないなら単に後味悪いだけだし。


いつもの謎だらけな展開から始まってひとまず話をまとめるのはいいんですけど、なんか無理やりと言うかなんというか。じゃあ思い切ってトンデモSFとして楽しもうかとしてもやっぱり中途半端。
謎の正体をそうやって説明するなら、もはやなんでもありなんじゃねーの?と思えてしまうほど設定はあってないようなもんです。

それでも後半の秘密開帳のところでちょっとだけ“やられたー”というところもあるから、完全にダメってわけでもないので、微妙。