Nine/Jan Burke

Nine

Nine

面白さ★★
易しさ★★★


かなりがっかり。
この作者はシリーズ物も出してるので面白いんだろうと思って読んでみたら、すさまじい内容でした。


ストーリーは、主人公の捜査官が、お尋ね者の凶悪犯を次々に殺していく謎の集団を追跡する、というものです。
それで、そのストーリー展開がまるっきりダメ。もうわけわかんない、かなりカオス。
全編通してありえなさそうなことばかり起きるので、読後に覚えているのは、なんかグロかったな、という印象だけです。


とくに最後、そんなところからそんなことして、


実は大丈夫でした(^^*)/


って言われてもさすがにそれは乗っかれない。ムリだもん。完全にムリ。


敵役の若造どもがまたイカれていて、もちろん設定上病的にイカれてるだけではなく、キャラが立ってないので全部理不尽な行動になっちゃうパターン。


話の設定自体は面白そうなのに全体として壊れちゃってるのは、単純に練りこみ不足なんだと思います。
明晰な刑事vsその裏をかいて凶行を重ねる犯人、という話にしようとして見事に失敗してる感じ。
アマゾンの評価を見て良さそうなので買ったんですが、これは地雷でした。


肝心の英語は普通です。ただし、会話でよく使われるような単語が地の文に入っていたりするので、その点読みづらいかもしれません。