Tell No One/Harlan Coben

Tell No One

Tell No One

面白さ★★★★
易しさ★★★★★

CobenにはMyron Bolitarシリーズがありますが、これはその後としては初の単発ものです。
主人公のもとに殺されたはずの妻からと思われるメールが届き、それまでの生活が一変していく、というストーリーです。
肉親が姿を消した後に手がかりが出てきて…という展開は、同じ作者の『Gone for Good』、『No Second Chance』にも共通していますが、どの作品もそれぞれに個性があってしかもめちゃめちゃおもしろい!のが驚くべきところ。


よくある、頭数のためだけに登場人物がたくさん出てくる小説とは違って、全員にきちんと意味があるのもポイントが高い。おかげで話の進行にも無駄がなく一気に読めます。すこしだけ、後半になってからそりゃないかなーと思った箇所が出てきたのが気になるくらいでした。でもほんとすこしだけなので。


それから書かれている英語が簡単です!ま、何をもって簡単とするかは人それぞれですが、単語レベルを別にして文章だけなら例えばLouis Sacharの『Holes』なみの平易さと言っていいと思います。というわけで語彙制限本から本格的にペーパーバックを読もうとして途方に暮れている方にいっそうのおすすめ。


※USアマゾンのレビューで、"TELL EVERYONE"て書いてる人がいてベタだけどちょっと笑いました。