Still Life with Crows/Douglas Preston, Lincoln Child

Still Life with Crows (Special Agent Pendergast)

Still Life with Crows (Special Agent Pendergast)

面白さ★★★★
易しさ★★★

ペンダーガスト・シリーズ4作目。
今回は脇役ほぼリセットですが、この後の作品に向けた新キャラの仕込みがありますのでシリーズを読み進めるならぜひ読んでおきたいです。


舞台設定はRiptideみたいに先の見えない田舎町、住民の適度な閉塞感が結構いいですね。
そしてまたもや出ました、地下シーン。
これはもうお約束です。


ストーリー的には不可解な連続殺人を捜査する中で、ペンダーガストのやり方が反発を呼び、町の有力者の思惑が絡み、クライマックスまでダレずに読めます。
クライマックスシーンはちょっと引っ張りすぎでしたけど。
で、犯人というか敵の人間離れした能力に驚愕です。
最後の絶壁のシーンはもうどうやっても映像化不可能でしょう。


またしても衝撃の作品です。
これもクーンツのダメなときのストーリーを彷彿とさせます。
にもかかわらず、私は結構楽しんで読んでしまいました。
なぜかというと、ペンダーガストが自由に捜査するのがとても面白くて、助手とのコンビっぷりもなかなか新鮮だったからです。
この後3作がちょっと重苦しい感じなので、その手前の息継ぎとしてはまずまずでした。