Riptide/ Douglas Preston, Lincoln Child

Riptide (Agent Pendergast series)

Riptide (Agent Pendergast series)

面白さ★★★★
易しさ★★★


ペンダーガストシリーズではないのでこれ単体で読めます。
北米大陸のとある島に怪しげな縦穴があり、掘るとトラップのようなものが仕掛けてあってここは財宝の隠し場所ではないかと数百年にわたって噂されている…。
こんな実話を下敷きにしてこの小説は進んでいきます。


舞台が地下、肝心な時に不調をきたす機械ということで、またしても同じ設定かよ、と思ってはいけません。
少年の頃のとある出来事から逃れられない主人公、そんな彼の隠された過去を知る謎の人物、数々のほのめかし、鉛色の空、とくればこれはもうThomas H. Cookの世界じゃないですか!
というわけで、読んでいるときの印象はどことなくThe Chatham School Affair風味でした。
もちろんストーリーは全然違いますけどね。
最終的な締め方は正直それでいいんですか?という感じでしたが、なんだかいろんな要素が一度に楽しめてこれはこれで良かったです。