読んでみて難しかったペーパーバック

いままで読んだペーパーバックのなかで、やたら難しかった本を紹介します。


1.The Blessing Way/Tony Hillerman

The Blessing Way (A Leaphorn and Chee Novel)

The Blessing Way (A Leaphorn and Chee Novel)

ペーパーバック6冊目。
ネイティブアメリカンが出てくるのですが、もう何が何やら分からないまま話が終わってしまいました。
よく、トリックが分からないまま読了したとか、犯人が分からないまま読み終えたという失敗談を聞きますが、私はこの本で犯行そのものに気付きませんでした。


2.The Ice House/Minette Walters

The Ice House

The Ice House

ペーパーバック10冊目。
名作と言われていて読んだけど難しかったです。
舞台がイギリスだったからとかそんな理由ですらないと思います。
これは犯人とトリックが分からずじまいでした。
もう一度読む気にはならないかな〜。


3.Right as Rain/George Pelecanos

Right as Rain (Derek Strange/Terry Quinn)

Right as Rain (Derek Strange/Terry Quinn)

唯一、途中で投げ出した本です。
とにかくめちゃめちゃ難しい。
たくさん出てくる登場人物を整理しながら読めば読めなくはないのですが、どう頑張っても1時間で7〜8ページくらいしか読めなくて、それなら普通の速度で読める他のペーパーバックをさくさく読もうと思いこちらを断念。
おそらく読めなかった最大の原因は口語体・省略体が全く分かっていなかったからだと思います。
それに加えて何気なく書いてある固有名詞でいろんなことを説明されるのも苦手。
“無駄がない筆致”とはそういうことかと。
シリーズ4冊をまとめて買ってしまっているので、来年もう一度挑戦してみます。


そしてぺリカノス作品に虐殺された教訓がトラウマとなり、『L.A. Confidential』で有名なJames Ellroyの『The Black Dahlia』も自動的に積読行きとなりました。
だって超難しいですもん。
越前敏弥氏は『日本人なら必ず誤訳する英文』のなかで、翻訳学校でいきなりJames Ellroyの英文を渡されて面食らったという話を書いています。
私はEllroy作品の恐ろしさをよく知っていたので、この話を聞いたときはさすがプロの翻訳家になる人は次元が違うなと思いました。




こうして振り返ると、つまらないのが理由で放棄した本はいまのところないですね。
お金払ったからには一応最後まで読んでやろうという貧乏根性と活字中毒が理由です。たぶん。