Down River/John Hart

Down River

Down River

面白さ★★★
易しさ★★★★


ネットの書評では好評だったので読んでみたのですが、自分には合いませんでした。


主人公の行動は冷静なんだか感情的なんだかよく分からず、登場人物がストーリー進行に合わせて都合よく不在になったり連絡してきたりするあたりはアドベンチャーゲームでも見ているよう。

また、主人公があまりに不遇すぎます。故郷の人達の主人公への仕打ちがとてもひどく、50ページ読んだところで本気で読むのを止めようと思い、100ページ目あたりでさらに心が折られかけました。
かといって、その分最後で全部まとめてスッキリさせてくれるかというと、正直微妙…。

狭い範囲内の人間関係の(ありえそうにない)ドロドロを延々見せられた挙句、結局全体として何が言いたかったのかよく分かりませんでした。
てか、読んでて共感したり感情移入したりできる登場人物が誰一人いませんでした。

これをただの推理小説として読めば普通に面白いので、みんなに絶賛されている「人物描写」が私には重かったんだと思います。