The Key to Rebecca/Ken Follett
- 作者: Ken Follett
- 出版社/メーカー: Penguin Books
- 発売日: 2005/11/05
- メディア: マスマーケット
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易しさ★★★★
イギリスとドイツが対峙する北アフリカ戦線の行方は、ナチがエジプトに潜ませた一人のスパイが握っていた。連合軍側は果たして彼の動きを止めることができるのか…。
戦争ものですがスパイ戦の攻防がメインなので、歴史的なややこしい背景知識は不要です。そして展開も速く無駄がない。
スパイを捕まえるためにイギリス側が使うのは女性の魅力。ひどい奴らです。で、登場人物同士が実は密かに好きでしたみたいなことになって諜報戦+四角関係でごたごたになっていきます。世界の命運がこんなことにかかっていると思うとちょっと切ない。
最後の直接対決までの流れはどっちかというと予定調和というか見え見えの結末に向かって収束していった感が否めませんが、アクション映画的な緊迫した追跡劇は十分楽しめます。ラストシーンはもちろんピラミッドの頂上で1対1の格闘で決着、と思っていたら違いました。
ともすれば、別に舞台がそこじゃなくても良いじゃない、と思ってしまう内容の話が多い中、この小説ではきちんとエジプトで異文化同士がごたまぜになっている感が出ていてエキゾチックな雰囲気もよく伝わってきました。表紙に偽りなしです。