Breakheart Hill/Thomas H. Cook
- 作者: Thomas H. Cook
- 出版社/メーカー: Crimeline
- 発売日: 1996/07/01
- メディア: ペーパーバック
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易しさ★★
主人公の通う高校に転校してきた女の子を悲しい運命が待ち受けていた。
忘れることのできない夏の出来事に隠された秘密とは…。
大半は主人公が好きな子に告白できなくてうじうじしてる話です。ただこれが非常に共感できる内容。あまりの奥手っぷりにイライラしますが、告白して拒否されるぐらいなら今のままでもいいかと思ってしまう気持ちもよく伝わってきます。
南部もの・人種ときて、登場人物の大半が不幸になる展開なので、さすがに読んでる最中は決して楽しい気持ちにはなりません。
しかし、最後のシーンでちゃんとびっくりできます。このために読んでると思えばそんなに辛くはないかもしれません。果たしてこのラストがいいものかどうかはまったく別の問題ですが。
この本の英語は難しかったです。ザーッと読んでいくと途中で分からなくなるところがあって、読み返すと分かるんですがまたしばらくするとわからなくなってまた読み返す、この繰り返しでした。おそらく比喩のところが長いからだと思います。
さらに時間が行ったり来たりする構成、そして登場人物の多さが難易度を上げています。話がちょっとずつ見えてくるストーリーなので、全体像が見えてきて落ち着く中盤まではのんびり読めませんでした。