Velocity/Dean Koontz

Velocity: A Novel

Velocity: A Novel

面白さ★★★
易しさ★★★

殺人鬼に目をつけられ、殺害のターゲットを選ぶように強要されるバーテンダー。タイムリミットは、6時間…。


過去(特に幼少期)に心に深いトラウマを負った芸術肌の主人公が、時に超常現象を駆使する悪者に翻弄されてしまうというストーリーは今回も健在です。
主人公は例によって例のごとく悪役にいいように弄ばれるのですが、それへの対応がけっこうワンパターン。つか困ったらまたそこ行くのかよっ!て思ってしまいます。


また、話の途中に謎解きが散りばめられていて徐々に真実に近づいていくという展開ではなく、むしろ一方的にやられて続けてボコボコに。
犯人の目星をつけつつもストーリーが解決を目指して動き出すのが話の後半もいいとこで、あまり楽しめませんでした。それでも先が気になって読んじゃうんですけどね。

つまるところ主人公がピンチになって、でもそこから形勢を逆転するよ!という話なので、窮地が深ければ深いほど逆転したときの上がり方がハンパないわけですが、今回は深く掘りすぎて上がりきれなかったかと思われます。合掌。